NHKのラジオ語学番組を聞き逃したら

NHKの語学番組で、英語学習をされている方も多いと思います。ところが放送時間に家にいなかったり、予約録音を忘れたりして学習が途切れることもありますよね。

そんな時のために、NHKのサイトでは前週のラジオ番組をストリーミングで聞けるようになっています。しかし、このストリーミングはダウンロードできないので、通勤通学途中にMP3プレーヤーなどで聞くことができません。

好きな時間に復習したいという人のために、助け舟があります。それが、CaptureStreamです。

CaptureStreamプロジェクトの有志の方が作られているソフトで、NHKのラジオ語学番組とABCニュースシャワーの動画を、パソコンにダウンロードすることができます。

ダウンロードされたファイルはMP3形式なので、iPodなどのMP3プレーヤーやスマートフォンで聞くことができます。

いつでも聞けるからと後回しにしていると、ファイルだけがどんどんたまってしまうことになりますから気をつけてください。

洋楽の音読は効果があるのか

英語の歌(洋楽など)で、音読をする方法もあります。

何回聴いても飽きないほど好きな音楽ならば、耳にも残りやすいですし歌いながら英語の勉強にもなる。

こんな考え方もあって、数年前は流行したような気がしますが、今では聞かれない英語の学習方法になってしまいました。

その理由について考えてみたいと思います。

実は私も洋楽を使った英語の学習方法を試したことがありますが、独学でやるには効果が低いというのが正直な感想です。

音楽を使った方法は英会話の学習というよりは、正しい発音を身につけることだけが目的ですから、時間がかかる割には英会話が上達しているという実感が沸きませんでした。

日本の歌でもそうですが、歌詞というのは詩(ポエム)なので日常で話す表現とは異なります。使われている単語も、滅多に使わない単語が多いので、しばらくその曲を聴いていないと意味さえ忘れることもあります。

どれだけ洋楽を聴き続けても道案内さえできないでしょうし、海外旅行で違うサイズの服を見せてもらうこともできないでしょう。

また、歌は聴いて心地よいリズムがついているので、日常会話のリズムとは違います。

これから英会話を学習しようとする人は、自分で上達を確認できる、より実践的な日常会話を重点にマスターしていくほうが大切だと思います。

紙に書き出すことは重要

英会話上達のために音読をすすめていますが、入門編にもあるように英語を紙に書き出すことは非常に重要です。

英語ではディクテーションと呼ばれる作業で、耳から聞き取った英文を紙に書き出す作業です。

何で読んだ体験談なのかは忘れましたが、TOEIC受験のために音読を始めた人が、一人は英文を紙に書き出し、もう一人は紙には書かずパソコンに打ち込みました。

紙に書き出した人の点数は伸びましたが、パソコンに打ち込んだだけの人は点数が伸びなかったそうです。

私が高校時代に読んだ本にも、音読の手順に「紙に書き出す」作業がありました。今のようにCDなどなかった時代でしたから、教科書を丸暗記してから英語を口に出しながら紙に書き出していました。

今から考えてみると、ただ英単語を覚えるだけでなく、英語の区切りのようなものが体に染み付いたと思っています。

名詞の前には形容詞がつきその前には副詞がつく。基本的な英文法ですが、頭で覚えたのではなく手が勝手に動くといった感覚でした。もちろん英文は丸暗記しているのですが、どうしてその順番になるのかが自然と分かってしまい、それ以外の並び方だと気持ちが悪いのです。

これは、単に読むだけの作業では身につかなかったと思います。

目で見て口に出し耳で聞いて手で書く。これによって、脳の働きがフル回転するそうです。私たちは脳の専門家になるわけではないので脳の詳しい働きを知る必要はありません。

効果のある方法を実践するだけでいいのです。

英語にコンプレックスを持っていた学生時代は、英語の点数を上げたいという強い思いがあったので、紙に書く作業も面倒ではありませんでした。英語を話せるようになってどうなりたいのか、これをいつも考えながら学習を続けるのが一番だと思います。

アウトプットの重要性

英会話を学習する方法には、インプットとアウトプットがあります。

具体的に、インプットはリスニングとリーディング、アウトプットはスピーキングとライティングですね。

では、英会話初心者に必要なのはどちらの学習方法かというと、アウトプットです。

どの国の言語にも独特のリズムがありますから、たとえ何を話しているのか理解できなくても、これはフランス語、これは中国語くらいの判断はできると思います。

インプット型の学習方法を続けて、英語を聞き続けていればリスニングの能力が多少は高まりますし、英語の本を読み続けていれば、英文を早く読めるようにはなります。

しかし、インプット型の学習方法では、話したり書いたりする能力は高まりません。

これは、日本語を考えてみても分かることです。私たちはある程度の日本語を話すことができます。

ある程度とわざわざ書いたのには理由があります。例えば、政治討論会をテレビなどで観ていれば、聞こえた会話の内容はほとんど理解できるはずです。ところが自分が政治討論会に出席したとしたら、どれだけ話すことができるでしょうか。

他の人が話いている単語などはすべて理解できるとしても、自分が話そうとすると単語でさえ詰まってしまうはずです。

反対に、自分の趣味について討論会に出席するとしたらどうでしょうか。他の人が話していることも理解できるし、自分の考えも流暢に話せるはずです。

これが、アウトプットにかけている時間の差です。

聞いて理解できる、読んで理解できる日本語でさえも、話したり書いたりするのは難しいものです。

「子どもは語学の天才だ」という言葉があります。子どもは間違えることを恐れませんからドンドン話して、間違いを指摘されれば素直に直します。ところが、学校に通い成績を競うようになると、発音の間違いを同級生に笑われたりするので、間違えることを恐れるようになります。

こうなると、話すことが嫌になりインプット型の学習に偏ってしまいます。私の友人にも、洋画を字幕なしで観られるようになりたいとか、Time や NewsWeek を読めるようになりたいという人はいます。

しかし、インプット型の学習というのは長続きしません。話したり書いたり出来ない英文を、聴いたり読んだりできるはずがないからです。

自分が自由自在に操れるものだけが、100%活用できるのです。先ほどの政治と趣味の違いのようなものですね。

英文法を理解し英単語を正しい発音で話せるようになってこそ、聴いたり読んだりしても理解できるのです。

英単語のスペルは覚えなくてもいい

英会話初心者の多くは英単語を覚えるときに、スペルまで完璧に覚えよとするようです。

おそらく学校英語の延長で、完璧に覚えようとするクセがついているためだと思いますが、初心者のうちはスペルまで完璧に覚える必要はありません。

わたしも英文を書くときに、appreciate を appliciate と書いたり diary を dialy と書いたりすることがあります。

しかし、それで不自由があるかというと、まったくありません。

日本語は漢字の文化ですね。読むことはできても書くことができない漢字って、結構あると思いませんか。

それでも、あの人は一般教養が低いなどとウワサされることはないはずです。

英語圏では、古くからタイプライターが使われていました。ワープロになってからはスペルチェック機能が当たり前のように装備されています。

お使いのパソコンにインストールされているワープロソフトにも、スペルチェック機能がついているはずです。

つまり、ネイティブでも「ついうっかり」といったスペルミスをしてしまうということです。

学校英語ではテストがありますから、スペルを覚えようと一生懸命にノートに英単語を書き写した経験は誰でもあるはずです。

しかし、英会話初心者の方であれば、書くよりも話す聞くに重点を置いたほうが早く上達します。

英単語を覚える際には、正確さよりも、とにかく量を増やすことを意識してください。

海外旅行のメリット

英会話を学習するのに、海外旅行も貴重な体験になります。海外旅行はその国の文化を感じることができるので、言葉を学ぶにどまらず多くのことを学べます。

旅行先には様々な国の人が集まりますから、テキストで聞いた英語ではなく、それぞれの国や地域の「なまり」が入ります。

ヨーロッパのいくつかの国では、単語をローマ字読みにします。sports ならスポルテのような感じです。

私たちがいきなりこのような発音を聞くと、何を話しているのか全く聞き取れなくてお手上げといった状態になりますが、ホテルの従業員などは平気な顔で会話をしています。

そのような会話を「盗み聞き」してリスニング力を高めるのも、英会話上達に役立つはずです。上手く聞き取れれば勝ち、聞き取れなければ負けといった、ゲーム感覚で試してみるのも面白いものです。

日本でこのような訓練をしようとすると、何種類もの教材を買い込む必要があるでしょうし、自宅では緊張感が違いますから集中力も長続きしません。

聞き取りには集中力が必要になりますから旅行中の訓練はリスニング能力向上にはもってこいで、例えば突然英語で話しかけられたとしても、何を言われたのかが分かるといったメリットもあります。

ヨーロッパの人たちは2週間とかの長期滞在が当たり前になっているので、何か話題がないかと気軽に話しかけてきたりします。よーく聞いてみれば全く分からないということはないと思いますから、落ち着いて話相手になってあげれば、貴重な体験になりますし実力アップにもつながります。

海外旅行では観光コースを回るだけでなく、このように楽しみながら英語力を高める場として活用してみてはいかがでしょうか。

自分の発音を録音するメリット

英会話の学習で欠かせないのは、とにかく声を出すことです。

ところが、独学を続けていて一番心配になるのは、自分の英語が相手に通じるのだろうか?ということではないでしょうか。

その不安があるために、途中で学習を投げ出してしまったという人も多いようです。

自分の英語が相手に通じるかどうかは、発音やリズムがモデルとなる音声と同じであるかどうかで判断できます。英会話初心者の人が音読に使う教材は、必ず音声付の教材にするよう勧めているの理由がそれです。

CDなどから聞こえてくる音声と同じように話しているつもりでも、イザ自分の音声を録音して聞いてみると、意外に違う点が多いことに気付くはずです。

日本語であれば、例えば口の中に食べ物が入ったままでモゴモゴと話して発音が正しく聞こえなくても、全体のリズムで意味は聞き取れるはずです。このように、多少発音が違っていたとしてもイントネーションやリズムが正しければ、英語が通じることもあります。

逆に、外人さんが話す日本語でリズムが日本語らしくなければ、聞き取りに苦労することが多いのは、テレビなどを観ていても感じることです。

自分の話す英語を録音して聞くことで、自分のクセを発見することができます。私の場合は、”don’t” を強く発音しすぎるクセがありました。

話している声は自分の耳で聞くことができるので、録音してまで発音チェックをしようとする人は少ないのですが、確実に相手に通じる英語をマスターするためには、自分の声を録音してモデルの音声と聞き比べるという作業は絶対に必要だと思います。

英語リスニングと落語

英語のリスニングと落語の関係について、少し書いてみたいと思います。

最近、落語を聞く時間を多く取っています。お笑いは以前から好きで Youtube などの動画を観ていましたが、急に落語を聞く時間が長くなりました。

落語は「見る」ではなく「聞く」が正しい表現だそうです。

名人といわれる落語家の噺を聞いていると、目の前に登場人物がありありと見えてくるから不思議です。

今は亡き三代目桂枝雀師匠は英語で落語を演じようと、細かい表現をアメリカ人と相談しながら決めていたという逸話も残っています。

英語で演じられている落語をわざわざ聞く必要はないのですが、上手に演じられている落語は想像力を鍛えてくれるような気がします。

落語というのは、先人の落語家が言葉を選びに選んだ末に完成された物語ですが、演じる人によって微妙に語り口が変わります。

その人の性格によって、穏やかであったり、賑やかであったり様々です。

しかし、基本となる噺は師匠から直接習います。

この話を英語のリスニングにあてはめてみると、英語教育用に言葉を選んで出来た教材というのは、英会話初心者が必ず通らないといけない道ではないかということです。

いきなり海外ドラマや洋画を教材にしても、基本ができていないのでいい加減な話し方にしかなりません。

では、どのような教材が自分にあっているのかというと、英語を聞いたときに情景がはっきりと浮かぶくらいのものだと思います。

聞けるというのと、話せるというのは別物です。その教材をネイティブの前で読んでみて、ネイティブが理解できなければ話せていないということです。

自分にあった教材をとことん音読して、完全に自分のものにする。話しながらもその情景が自分でもはっきりとイメージできるようになれば、そのレベルは卒業したといえるでしょう。

第2外国語を学習してみて感じたこと

第2外国語を学習しようと、スペイン語とイタリア語を選びました。

スペイン語を学習しようと思ったきっかけは、スペインはもちろんペルーなど20カ国以上で使われている言語であること、イタリア語はスペイン語と非常に似ている言語であることが理由です。

英語は音読によって上達したようなものなので、比較のためにスペイン語は音読中心、イタリア語は聞き流しで効果を試してみることにしました。

具体的には、次の通りです。

スペイン語

NHK「まいにちスペイン語」の放送音声を1週間分ダウンロードし、午前中に繰り返し聞きながら発音練習とテキストの学習。
スペイン語入門の書籍を購入し、付属のCDを聞きながら発音練習。

毎週木曜のNHKスペイン語講座を観る。

イタリア語

NHK「まいにちスペイン語」の放送音声を1週間分ダウンロードし、午後に繰り返し聞き流す。

毎週月曜のNHKイタリア語講座を観る。

英語と同じ勉強方法でスペイン語を学習すれば短時間で習得できると簡単に考えていたのですが、ヨーロッパの言語は男性名詞や女性名詞によって冠詞が違ったり、動詞の活用が状況によって何種類にも変化するなど、英語とは違う点が多いので最初はとまどいました。

それでも、音声を聞いて音に慣れ、文法を学習して文章を100%理解したうえで音読を続けていたら、テレビの旅行番組で出てくるスペイン語がほんの少しですが理解できるようになりました。

一方のイタリア語は、挨拶くらいしか理解できせんでした。

どちらの言語も、ほとんど理解できないレベルからのスタートだったので、やはり音読中心の学習方法は言語学習の基本だと実感しました。

自分が発音できる音は聞いても理解できるし、紙に書き出して覚えた文法は応用力も身につきます。

スペイン語もイタリア語もNHK講師が勧めている学習方法は、「音に慣れるために、何回も声に出して例文を読みましょう」ということでした。「聞き流していればマスターできますよ」と言ってくれないかと期待していたのですが、残念ながらそんな学習方法は英語に限らず他の言語でもないようですね。

英文がスムーズに読めないときは

音読を続けていると、途中で口が上手く動かないフレーズが出てくると思います。

特に始めて読む英文で、しかも意味が良く分からない場合は、どこで区切っていいのかも分からず読みづらいものです。

このようにスムーズに読めない英文に出会ったときは、文の最初から読むのではなく、最後から読んでいくのがコツです。

下の例も、音読しづらい英文の一つです。

You took the word right out of my mouth.
(英会話 ぜったい音読 続入門編より)

この英文をスムーズに読むためには、

mouth
my mouth
of my mouth
out of my mouth
right out of my mouth

このように、最後から一語ずつ単語を増やしていきます。

この読み方で練習していけば、out of my mouth など一区切りになる英文を口が覚えてしまいスムーズに読めるようになるので、音読にかかる時間も短くなります。